学生の研究紹介

卒業論文のテーマ 

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  • コアジサシ営巣地における複合刺激を用いたカラス対策の効果の検証(概要)
     コアジサシは絶滅危惧種に指定されている渡り鳥である。本研究では東京都の施設の屋上にあるコアジサシの営巣地において、コアジサシの卵をカラス類から守るための対策を検討した。実験では、カラス類の視覚と聴覚に同時に刺激を与えると学習しにくくなること利用し、カラスを模したロボットやスピーカーを組み合わせて使用し、カラス類の反応を調べた。その結果、カラス類はロボットを忌避する可能性が示唆されたが、営巣地全体の繁殖成績からは、大きな防除効果は見られなかった。また、ロボットを巣から近すぎる距離に置くと、コアジサシは警戒してロボットに攻撃することがわかったため、今後も同様の対策を検討する場合には、コアジサシに悪影響を与えないよう十分に配慮する必要がある。実験結果より、カラスロボの存在がカラス類の行動に影響を与えたと考えられるため、この対策品を改良することで効果的な防除ができる可能性がある。
  • 防護柵設置後のイノシシによる農地侵入被害とその原因(概要)
     神奈川県ではイノシシによる農作物被害が抑えられていない。そこで、効率的な対策を検討する目的でイノシシの行動調査を行った。調査地は平塚市土屋地区とし、令和3年9月28日~11月28日にかけセンサーカメラで調査を行った。イノシシが農地に侵入していると考えられる地点、その付近、掘り起こし場、雑木林の4か所にカメラを設置した。また、かながわ鳥獣被害対策支援センターから平成29年8月20日~翌年4月12日と平成30年8月6日~11月29日に雑木林に設置したカメラによる撮影データの提供を受けた。撮影データから個体数の比較や行動の分析を行った結果、イノシシが柵の隙間から農地に出入りしている様子が確認され、防護柵のメンテナンスが必要であると結論付けられた。掘り起こし場では1頭が捕獲されて以降、出現頻度が減っていたため、捕獲が一定の範囲で農地侵入被害を減らす効果があると考えられた。
  • しば漬けを用いたアメリカザリガニ小型個体の効果的な駆除方法の検討(概要)
     外来種であるアメリカザリガニの駆除で主に用いられる餌で誘引する罠には、小型個体の捕獲が難しいという問題がある。そこで効果的とされているのが、隠れ家に入り込む性質を利用したしば漬けである。しば漬けの効果的な活用方法を検討するため、餌で誘引する罠との効果比較や使用する材料の選好性、捕獲数と捕獲個体の頭胸甲長に影響を与える外的要因について考察を行った。その結果、餌で誘引する罠の捕獲数が著しく減少する冬季にもしば漬けでは一定数捕獲され、気温と水温の上昇に伴い捕獲数は増加し、捕獲個体の頭胸甲長は小さくなることが明らかとなった。このことから、餌で誘引する罠と併用することでより多くの個体を捕獲することができ、特に冬期は餌で誘引する罠の活動性の影響が顕著に出るというデメリットを補う効果が期待できると考えられる。今後は、設置期間と捕獲個体数の関係を明らかにし、駆除の効率化を図る必要がある